結婚に最も大事なものは何…?「自力で婚活したい」と50人の女性からのアプローチを全拒否した30代草食系男子
こんにちは
山梨県の仲人型結婚相談所
「縁結びのクローバー」
仲人士の河口です
先日、突然電話が鳴りました
仲人である僕にとって、とてもとても残念で、歯がゆくて、悲しい電話でした
「もうあきらめました~」
電話の声の主は、年配の男性
昨年の初秋に入会したYさんのお父さんから…
この9年間、縁結びのクローバー仲人士河口の元には、子どもの結婚を心配する親御さんからの問い合わせ、相談が数多く寄せられてきました
気乗りしない本人に代わり、親が直接仲人と契約して入会し、どうにかこうにかその気にさせて結婚まで導くことは良くあるケースと言いますか、言わば親主導の婚活の常套手段、王道なのかも
本人が真剣に結婚したいのなら、きっかけが親だろうが何だろうが、時間がかかろうが、いつか耳を傾けて少しずつ行動するようになります
いかにして、さりげなく本人にその気にさせるかがポイント
まあ、「うざい」と言って最初は耳を傾けない子どもが多いのは事実で、僕も何度も精神的にしんどい思いをしてきました…でも、親の気持ちをしっかり受け止めて活動してくれた会員も何名もいましたから
Yさんのお父さんは、3年前の講演会で僕の話を聞いて「実績もあるし、誠実そうな仲人さん」だからと、本人にはメールで伝えた上で入会していただきました
本当はちょっとでもいいので、Yさんと直接話したかったのですが、神奈川県在住、コロナの影響で実現せず…
「講演会から2年以上経っちゃいましたね…2歳の加齢は大きいですが、悔やんでもしょうがない!焦らずに、40の大台にのる前になんとかしましょう、何とかなりますから」と励ましスタートしました
実際のところ、今回は手応えはありました
まずYさん自身の条件が良いこと
そして、何より、
Yさん本人に結婚したいという意思があること
親御さんからの相談の場合、本人は結婚する気があまりないケースが多いですが、本人にその意思がある場合は、大いに可能性あり!
すでに5、6年、自分なりに活動していたようで、
ネット婚活が主戦場
詳しくは書けませんが、お付き合いした女性もいたけれど、かなり精神的、金銭的に痛い目にあった経験ありとのこと
ネット婚活で落胆しているからこそ、仲人に頼ってもらえるのでは?
と僕もかなり楽観的でした…
ところで、ご縁があるかどうかは実際に会員登録して同じステージに立たないとわかりません
一見条件が良いと思われても、実際にはお見合いが組みづらかったり、反対にそれほど条件が良くなくてもいくつもお見合いが決まったりする場合も意外に多いのです
30代後半、いわゆるアラフォー
大卒、上場企業勤務、年収高め
中肉中背で爽やかな印象
優しくおだやか、女性に慣れていない、消極的な、いわゆる草食系男子
いつものように、親御さんにしっかりインタビューして持ち帰り、
預かった結婚式のスナップ写真をトリミング(カット)して
Yさんの良さを引き出すべく自己PR欄に頭を悩ませて…
今回も、全身全霊をこめて最高の経歴書を作り上げました…
その結果、今回のYさん、とんでもないことに…
仲人歴9年の僕の中の今までの常識をくつがえすと言うか、ありえないような状況になってしまいました…
通常、どんなに条件が良い男性でも、女性側からのアプローチ(お見合い申し込み)はそれほど多くありません
断られるのがイヤで勇気がでない
単純に選択肢が多くて選べない
愛するより愛されたい…等々
だから、
私を選んでくれた男性の中から
私が選びたい
そんな傾向が強いです
もったいない話ですが…
なので、過去現在の好条件の男性メンバーでも多くて月に2、3人からの申し込まれる程度
ところがYさん、入会登録直後から全国いたるところから、ほぼ毎日たくさんの女性からのお申し込みが殺到
20〜30代の素敵な女性ばかり
なかには、女優さん、タレントさんのような綺麗な女性もいて、僕も驚きと感謝でおかしなテンションになるほどでした
お申し込みいただくたびに、ご両親に連絡してその数、なんと入会からわずか2ヶ月で
50件!!
お相手の経歴書をすべて確認してもらい
何とか息子さんに上手く伝えましょうねと…ところが…
結末は冒頭の通り、突然に…
「Yさんに会いたい、話してみたい」
「お付き合いしたい」
「ご縁があって結婚できたら…」
そんな、50名にも及ぶ女性達の純粋で、真剣な気持ちは置き去りのままに…
そして、彼女たちの結婚、婚活をお世話をする多くの仲人先生の皆さん…
取り次ぎの手間と時間、もちろん仕事とは言え、申し訳ない気持ちが、ふつふつと湧いてきました
今まで縁クロで良縁を見つけ卒業していった成婚者の皆さん、そして、今、良縁を探している皆さんも
いかに1つのお申し込み、1つのお見合いが貴重なものか痛いほど理解しているかと思います
もし、親きっかけではなく、他の多くのメンバーさんたちのように、僕のホームページやブログ経由で自分の意思で始めてくれてたなら、結果は全く反対の、幸せなものになったような気がしてなりません
せめてたった一度でも、帰省したついでとか、帰省できないならzoom使って面談をする場を設けてもらえなかったかな?と…
そう思うと歯がゆさでしばらく脱力感のためどうにもならなかったです…
お父さんはいわく、
「本人はどうしても拒否してどうにもなりません。私はもうあきらめました、はい。自力で頑張るそうです」
面識は無いYさんですが、
実家が僕の住まいと近く、高校も大学も同じ
歳の離れた後輩です
お役に立てず残念だけれど、「自力で何とかする!」と言うのであれば影ながら応援していますよ
でも、本当に行き詰まってどうにもならなくなったら、いつでも連絡くださいね
結婚に最も大事なものは何?
それは「結婚したいという気持ち」
英語で my will
他の誰に言われるまでも無い、
「私の意思」です
話は変わりますが、なぜ彼にこれほどまでお申し込みが短期間のうちに殺到したか?理由、思い当たるフシはいくつかあって、もちろん僕は理解しています
また、いつか改めて書きたいと思っています
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